3年以内に辞めたのは、
大卒の33.8%です
「3年は働け」と言われて、自分だけが続かないと思っていませんか。厚生労働省の調査では、令和4年3月に大学を卒業して就職した人の33.8%が、3年以内に辞めています。3人に1人です。
そして辞める割合は、会社の規模と業界で大きく違います。従業員5人未満の事業所では57.5%、1,000人以上では27.0%。2倍以上の開きがあります。
自分が続かなかったのか、続きにくい場所だったのか。先に切り分けたほうがいい理由がここにあります。
3年以内に辞める人はどれくらいいるか
{cmp_table("就職後3年以内の離職率(令和4年3月卒業者)", ["学歴", "3年以内離職率"], [["大学卒", "33.8%"], ["短大等卒", "44.5%"], ["高校卒", "37.9%"], ["中学卒", "54.1%"]], "厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(2026年9月24日確認)。")}この数字は、ここ数年で大きく変わっていません。「最近の若者は辞める」という話ではなく、ずっとこの水準です。
会社の規模で、2倍以上違う
{cmp_table("事業所規模別の大卒3年以内離職率(令和4年3月卒業者)", ["事業所の規模", "3年以内離職率"], [["5人未満", "57.5%"], ["5〜29人", "52.0%"], ["30〜99人", "41.9%"], ["100〜499人", "33.9%"], ["500〜999人", "31.5%"], ["1,000人以上", "27.0%"]], "厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(2026年9月24日確認)。")}5人未満の事業所では、2人に1人以上が3年以内に辞めています。そこで辞めたことは、多数派の行動です。
ただし読み違えないでください。「大きい会社に行けば続く」という意味ではありません。規模が小さい職場は、配属の逃げ場が無く、合わなかったときに社内で移れないという構造があります。次を選ぶとき、社内に別の道があるかを見る理由はここです。
業界でも違う
{cmp_table("産業別の大卒3年以内離職率(令和4年3月卒業者・高い順と低い順)", ["", "産業", "3年以内離職率"], [["高い", "宿泊業、飲食サービス業", "55.4%"], ["高い", "生活関連サービス業、娯楽業", "54.7%"], ["高い", "教育、学習支援業", "44.2%"], ["低い", "情報通信業", "29.3%"], ["低い", "複合サービス事業", "30.7%"], ["低い", "電気・ガス・熱供給・水道業", "30.7%"]], "厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(2026年9月24日確認)。")}宿泊・飲食と情報通信業で、55.4%と29.3%。同じ3年でも、周りの半分が辞めていく職場と、7割が残っている職場があります。→ 情報通信業への未経験転職
自分の問題か、構造の問題か
{checklist("次を選ぶ前に、前の職場をこの4点で見る", [ "事業所の規模はいくつだったか(5人未満なら57.5%の側です)", "業界の離職率はどのあたりか", "社内で別の部署・職種に移る道があったか", "同期や近い年次の人が、どれくらい残っているか", ])}4つのうち3つが当てはまるなら、辞めた理由の多くは環境側にあります。面接でそれを恨み言として話す必要はありませんが、次を選ぶ基準としては使ってください。
逆に、大きい会社で異動の道もあって、周りも残っていたのに続かなかったなら、環境のせいにして同じ条件の会社へ移ると、同じことが起きます。そこは正直に見ておく価値があります。
「第二新卒」に決まった定義はない
第二新卒は、法律用語ではありません。何歳までか、在籍何年までかを決めた条文はありません。求人ごとに、対象の範囲が違います。
そのかわり求人票の年齢制限には、法律の裏づけがあります。労働施策総合推進法第9条は「その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない」と定めていて、年齢で区切れるのは厚生労働省令の例外に当たるときだけです。→ 「35歳まで」は違法か
「第二新卒歓迎」と書いてあっても、それだけでは対象年齢は分かりません。年齢制限の理由の欄を見るほうが確実です。
退職理由をどう話すか
「事実 → そこで分かったこと → だからこう動く」の3段で組みます。離職率の数字は、面接で持ち出すものではありません。自分を納得させるために使ってください。
弱い例
「配属が希望と違い、やりたいことができませんでした。」
強い例
「◯の配属で△を担当しました。その中で、□の部分に自分は関心と適性があると分かりましたが、社内でその役割に移れる見込みがありませんでした。だから□に近い環境を選びたいと考えています。」
違いは「その経験から何を得たか」が入っているかどうかです。不満の表明で終わると、環境のせいにする人と読まれます。
未経験の職種へ移るなら、年収がどう動くかも先に見ておきます。→ 20〜24歳は3人に1人が年収を下げています
20代キャリアの分岐点の記事一覧
一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。