同じ1年で、328人増えた法人と172人減った法人があります
採用の勢いは、募集要項を見ても分かりません。法定開示の前期比較で、人員が実際に増えたか減ったかが出ます。4法人の直近1年を並べると、方向が逆でした。
勤務者総数と業務収入の、前期からの動き
| 法人 | 前期の総数 | 最新期の総数 | 人員の増減 | 業務収入の伸び |
|---|---|---|---|---|
| EY新日本 | 6,517人 | 6,845人 | +328人 | +9.7% |
| PwC Japan | 3,660人 | 3,778人 | +118人 | +17.7% |
| トーマツ | 6,295人 | 6,272人 | ▲23人 | +9.8% |
| あずさ | 7,362人 | 7,190人 | ▲172人 | +12.6% |
各法人の説明書類の最新期と前期の数値から当サイトで計算。トーマツは5月期、他の3法人は6月期です。
4法人すべて、業務収入は増えています。伸び率はPwC Japanが17.7%で最も高い。
そのうえで人員は、EY新日本が328人増、PwC Japanが118人増、トーマツがほぼ横ばい、あずさは172人減。あずさは人を減らしながら収入を12.6%伸ばしました。
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この動きの読み方
人員増 × 収入増。EY新日本とPwC Japan。拡大局面です。採用枠が開いている可能性が高い。入りやすさという意味では有利に働きます。
人員減 × 収入増。あずさ。1人あたりの生産性を上げる方向です。採用の間口は狭まる一方、1人あたりの原資は増えます。実際にあずさの1人あたり業務収入は、前期の1,785万円から2,058万円へ上がっています。
横ばい × 収入増。トーマツ。既存の人員で単価を上げています。
減り方・増え方の中身
人員は内訳に分かれているので、どこが動いたかまで見えます。
あずさの内訳の動き(第41期→第42期)
| 区分 | 前期 | 最新期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 社員(公認会計士) | 516人 | 489人 | ▲27人 |
| 特定社員 | 36人 | 40人 | +4人 |
| 使用人・公認会計士 | 2,495人 | 2,515人 | +20人 |
| 使用人・試験合格者等 | 1,537人 | 1,483人 | ▲54人 |
| 監査補助職員 | 1,977人 | 1,906人 | ▲71人 |
| その他事務職員 | 801人 | 757人 | ▲44人 |
あずさの説明書類第41期・第42期の数値。増減は当サイトでの計算です。
減っているのは、試験合格者等・監査補助職員・その他事務職員。有資格の使用人は20人増えています。入口を絞って、有資格者は維持する動きとして読めます。未登録の合格者として入る人にとっては、間口が狭まった期です。
EY新日本の内訳の動き(第26期→第27期)
| 区分 | 前期 | 最新期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 社員(公認会計士) | 517人 | 511人 | ▲6人 |
| 特定社員 | 18人 | 24人 | +6人 |
| 使用人・公認会計士 | 2,544人 | 2,562人 | +18人 |
| 使用人・試験合格者等 | 1,396人 | 1,522人 | +126人 |
| 監査補助職員 | 1,441人 | 1,497人 | +56人 |
| その他事務職員 | 601人 | 729人 | +128人 |
EY新日本の説明書類第26期・第27期の数値。増減は当サイトでの計算です。
伸びているのは試験合格者等が126人増、その他事務職員が128人増。入口を広げた期です。試験に合格して登録前の立場で入るなら、この1年のEY新日本はもっとも枠があった法人です。
就職・転職でどう使うか
新卒・試験合格直後。試験合格者等の増減を見てください。ここが増えている法人は入口を広げています。直近1年ではEY新日本が+126人で最多です。
有資格の中途。使用人の公認会計士の増減を見てください。4法人すべてで増えています(あずさ+20、EY新日本+18)。有資格者は、人員を減らしている法人でも採られています。
資格なしの専門職。特定社員とその他事務職員の動きを見てください。EY新日本は特定社員+6、その他事務職員+128。
→ 4法人の最新期の実数は法定開示資料で4法人を比較する、1人あたりの金額はBIG4の年収を法定開示で検算にあります。
よくある疑問
人員が減っている法人は受けないほうがいいですか。
この数字はいつ更新されますか。
グループ全体の人員とは違いますか。
このページの数字の出典
人数・金額はすべて、4法人が公認会計士法第34条の16の3にもとづいて公開している「業務及び財産の状況に関する説明書類」に印字された数値です。比率と1人あたりの金額は、その数値を当サイトで割ったものです。確認日は2026年10月3日。
- 有限責任あずさ監査法人 第42期(2025年7月1日〜2026年6月30日)説明書類(一覧ページ)
- EY新日本有限責任監査法人 第27期(2025年7月1日〜2026年6月30日)説明書類(一覧ページ)
- 有限責任監査法人トーマツ 第59期(2025年6月1日〜2026年5月31日)説明書類(一覧ページ)
- PwC Japan有限責任監査法人 第21期(2025年7月1日〜2026年6月30日)公衆縦覧書類(一覧ページ)
- 有限責任あずさ監査法人 第41期 説明書類/EY新日本 第26期/トーマツ 第58期/PwC Japan 第20期(いずれも前期比較に使用)
決算期は法人ごとに違います(トーマツは5月期、他の3法人は6月期)。公衆縦覧の開始は8月から9月末にばらけるため、4法人の最新期がそろうのは毎年10月以降です。
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一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。