どこがよいかより
どう使い分けるか
エージェントには特化型と総合型があり、持っている求人の性質が違います。1社だけを使うと、見える求人が偏ります。
「評判のよいエージェント」を探しても答えは出ません。自分がどの求人に届きたいかから逆算してください。
特化型と総合型の違い
特化型。特定の業界や職種に絞ったエージェントです。担当者がその領域の事情に詳しく、求人票に書かれていない背景(なぜ募集しているのか、どんな人が定着しているか)まで把握していることがあります。
総合型。幅広い業界を扱います。求人数が多く、業界を変える可能性がある場合に選択肢が広がります。
どちらが優れているという話ではありません。行き先が決まっているなら特化型、まだ絞れていないなら総合型という使い分けになります。
コンサル領域の求人と面談内容を確認する
業界に特化したエージェントは、求人票に出ない背景まで把握していることがあります。
- 面談は無料。求人を見てから、応募するかどうかを決められます
- 面談は無料・オンライン対応
- 求人は時期により変動します
登録するのは2〜3社まで
実務的には、総合型を1社、特化型を1〜2社という組み合わせが扱いやすい形です。
理由は3つあります。
・同じ求人を複数社から応募すると、企業側で重複が起きて不利になることがある
・担当者との相性は使ってみないと分からない
・4社以上になると、連絡と日程調整だけで時間が消える
まず2社で始め、足りなければ足す。この順序が現実的です。
IT・技術職の求人と面談内容を確認する
技術領域は、担当者の理解度で紹介される求人が変わります。
- 面談は無料。求人を見てから、応募するかどうかを決められます
- 面談は無料・オンライン対応
- 求人は時期により変動します
面談で確認すること
この5つを聞く
①その求人を扱った実績(過去にどんな人が決まったか)
②なぜ募集しているのか(増員か、欠員か、新規事業か)
③選考の回数と期間
④年収の提示範囲と、その決まり方
⑤入社後の定着状況
②と⑤に具体的に答えられる担当者は、その企業を実際に知っています。逆に、求人票に書いてあることしか言えない場合、間に人が入る意味が薄くなります。
30〜50代で見落としやすい点
1. 年収が下がる可能性を先に検討する。業界を変える場合、一時的に下がることがあります。何年で戻す想定かを決めておくと、判断がぶれません。
2. 役職と裁量は別物。肩書きが同じでも、決められる範囲は会社ごとに違います。面談で具体的に確認してください。
3. 退職金と企業年金の扱い。勤続年数によって受け取り方が変わります。転職の時期を決める前に確認する価値があります。
4. 家族の状況。勤務地の変更や転勤の可能性は、面談の段階で伝えておくほうが、後戻りが少なくなります。
製造業の求人と面談内容を確認する
職種と勤務地の条件は、早い段階で伝えておくほうが進みが速くなります。
- 面談は無料。求人を見てから、応募するかどうかを決められます
- 面談は無料・オンライン対応
- 求人は時期により変動します
許可番号の確認
職業紹介を行うには、職業安定法に基づく有料職業紹介事業の許可が必要です。許可番号は各社のサイトに記載されています。
厚生労働省の人材サービス総合サイトで、事業所名から許可の有無を確認できます。最初の1分でできる確認なので、面談の前に済ませておいてください。
あなたは、1円も払ってはいけません
許可と同じくらい大事なことが、条文に書いてあります。職業安定法第32条の3第2項は「求職者からは手数料を徴収してはならない」と定めています。「原則として」ではなく、条文はこの一文です。
例外は厚生労働省令で限られています。芸能家とモデル。それに、経営管理者・科学技術者・熟練技能者で年収700万円を超える場合だけです。この3つに当てはまらないなら、どんな名目でも、あなたから取ることはできません。「サポート料」「書類添削料」「登録料」と言われたら、その場で断ってください。
では誰が払っているのか
求人を出している会社です。上限も決まっています。厚生労働省の業務運営要領にある「上限制手数料」です。
決まったとき、求人企業がエージェントに払う額の上限(上限制手数料の場合)
| 決まった年収 | 上限制手数料(10.8%) | 6か月を超えて雇用される場合(14.5%) |
|---|---|---|
| 4,000,000円 | 432,000円 | 580,000円 |
| 5,000,000円 | 540,000円 | 725,000円 |
| 6,000,000円 | 648,000円 | 870,000円 |
| 8,000,000円 | 864,000円 | 1,160,000円 |
出典:厚生労働省「職業紹介事業の業務運営要領 第6 手数料」。上限制手数料は支払われた賃金額の100分の10.8(税込)、6か月を超える期間雇用される場合は100分の14.5(税込)。免税事業者はそれぞれ10.3%・13.8%です。ほかに求人受付手数料が1件690円(免税事業者660円)。金額は当サイトの計算です。2026年9月18日に確認しました。届出制手数料を選んでいる事業者の上限は、届け出た手数料表の額になります。
年収600万円で決まると、エージェントには648,000円が入ります。6か月を超えて雇われる形なら870,000円。これを知っておくと、面談での相手の動きが読めます。
年収が上がればエージェントの取り分も増えるので、そこは利害が一致します。一方で、決まりやすい求人を勧めたくなる力も同じだけ働きます。「なぜこの求人を私に勧めるのか」を1回聞いてください。答えが「あなたの条件に合うから」だけなら、条件のどこが合うのかまで聞いてください。
なお、上限制手数料ではなく「届出制手数料」を選んでいる事業者もあります。その場合の上限は、厚生労働大臣に届け出た手数料表の額です。実務では上限制より高い率が届け出られていることがあります。
転職エージェント比較ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。