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外国公認会計士として登録されている人は、全国で1人です

日本公認会計士協会が毎月出している会員数調の、2026年9月30日現在の数字です。

日本公認会計士協会 会員数調(2026年9月30日現在)

区分人数・法人数
公認会計士38,762人
外国公認会計士1人
会計士補302人
会員 計39,065人
準会員(試験合格者ほか)7,234人
監査法人346法人

出典:日本公認会計士協会「会員数調」2026年9月30日現在。

★ここを誤解している記事が多いところです。USCPAを持っていても、そのままでは日本の監査証明業務は行えません。 根拠は公認会計士法第16条の2です。

第16条の2第1項 外国において公認会計士の資格に相当する資格を有し、かつ、会計に関連する日本国の法令について相当の知識を有する者は、内閣総理大臣による資格の承認を受け、かつ、日本公認会計士協会による外国公認会計士名簿への登録を受けて、第二条に規定する業務を行うことができる。
第2項 内閣総理大臣は、前項の資格の承認をする場合には、内閣府令で定めるところにより、公認会計士・監査審査会をして試験又は選考を行わせるものとする。

承認と登録の両方が要る、と条文に書いてあります。そして、その登録を実際に受けている人が全国で1人です。

これは「USCPAに価値がない」という話ではありません。 第2条第1項の監査証明業務ができない、という範囲の話です。 財務の調査・立案・相談(第2条第2項の領域)に資格は要りません。どの業務に効く資格なのかを、先に切り分けてください。

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公認会計士試験は、年齢で合格率が変わります

金融庁 公認会計士・監査審査会が、合格者の年齢別の実数を公表しています。令和7年(2025年)の論文式試験です。

令和7年 公認会計士試験 年齢別(願書提出者・合格者・合格率)

年齢願書提出者合格者合格率
20歳未満442人26人5.9%
20〜25歳10,105人1,002人9.9%
25〜30歳5,734人431人7.5%
30〜35歳2,474人119人4.8%
35〜40歳1,263人38人3.0%
40〜45歳824人15人1.8%
45〜50歳484人0人0.0%
50〜55歳292人5人1.7%
55歳以上638人0人0.0%

出典:公認会計士・監査審査会「令和7年公認会計士試験 合格者調」。全体は願書提出者22,056人・合格者1,636人・合格率7.4%、合格者の平均年齢24.6歳、最高年齢54歳、最低年齢16歳。

20代前半で9.9%、40代前半で1.8%。5倍以上違います。 45〜50歳と55歳以上は、令和7年の合格者が0人でした。

職業別も公表されています。学生9.6%・無職9.1%に対して、会社員は3.2%、会計事務所員は2.5%です。 働きながら受ける人の合格率は、専念している人の3分の1前後になります。

★これは「働きながらでは無理」という意味ではありません。 令和7年も会社員から23人、会計事務所員から89人が合格しています。 ただし合格率で見た難しさの差は、記事ではまず出てこない数字です。判断材料として先に知っておくほうが、後で消耗しません。

税理士試験は、合格率の見え方が違います

公認会計士試験と並べるときに注意が要ります。税理士試験は科目合格制です。

令和7年度(第75回)税理士試験

項目人数
受験申込者数45,517人
受験者数36,320人
5科目到達者(官報合格)527人
一部科目合格者7,320人
合格者数 計7,847人
合格率(計 ÷ 受験者数)21.6%

出典:国税庁(国税審議会)令和7年度(第75回)税理士試験結果。

「合格率21.6%」は一部科目合格を含んだ数字です。 5科目そろえて税理士になった人は527人。公認会計士試験の合格者1,636人の3分の1以下です。

IFRSは、適用している会社が317社です

日本取引所グループの公表値です(2026年9月末現在)。

IFRS適用済 303社/適用決定 14社/合計 317社。

★IFRS検定については、公的機関が言及している資料を確認できませんでした。 金融庁・国税庁・JPX・厚生労働省のいずれにも見当たりません。 資格そのものの評価は書けませんが、「IFRSを使っている会社が国内に317社ある」という事実は確認できます。 その317社とその監査を担う側が、IFRSの実務が要る場所です。

会計士の1割弱は、企業の中にいます

日本公認会計士協会の事業報告に、組織内会計士ネットワークの会員数が出ています。

組織内会計士ネットワーク 正会員の勤務先(2026年3月31日現在)

勤務先人数
上場企業1,242名
非上場企業1,024名
その他組織153名
官公庁45名
教育機関36名
非営利法人33名
上場準備企業22名
正会員 計2,555名

出典:日本公認会計士協会「第60事業年度事業報告」。賛助会員583名を含めた合計は3,138名。★これはネットワークの会員数であり、企業等に勤務する公認会計士の総数ではありません。

公認会計士38,762人に対して、このネットワークの会員は3,138名です。ネットワークに入っていない人もいるので実数はこれより多いはずですが、公表されている数字はここまでです。

→ 監査法人そのものの規模はBIG4監査法人を法定開示で比較に、1人あたり業務収入はBIG4の年収を法定開示で検算にあります。

よくある疑問

USCPAがあれば日本で監査ができますか。

そのままではできません。公認会計士法第16条の2が、内閣総理大臣による資格の承認と、日本公認会計士協会による外国公認会計士名簿への登録の両方を求めています。登録を受けている外国公認会計士は2026年9月30日現在で1人です。

USCPAは転職に効きませんか。

監査証明業務ができないという範囲の話です。公認会計士法第2条第2項の業務(財務書類の調製、財務に関する調査・立案・相談)に資格要件はありません。求人側が何を必須としているかで変わるので、求人票の必須要件を確認してください。

日本国内のUSCPA保有者数は分かりますか。

公的な統計は確認できませんでした。金融庁・公認会計士・監査審査会・国税庁のいずれにも統計が見当たりません。

40代から公認会計士試験を受けるのは無謀ですか。

令和7年の合格率は40〜45歳で1.8%、35〜40歳で3.0%です。20〜25歳の9.9%と比べると低くなります。ただし40〜45歳からも15人が合格しています。無謀かどうかではなく、専念できる時間をどれだけ取れるかの問題として見てください。

IFRS検定は評価されますか。

公的機関が言及している資料を確認できなかったため、こちらでは評価を書きません。IFRSを適用している国内の上場会社は317社(2026年9月末、JPX公表)です。

このページの出典

条文と数値は、下記の公的機関が公表しているものです。当サイトで計算した比率・換算は、本文でその旨を書いています。確認日は2026年10月3日。

資格の有無ではなく、求人の必須要件から逆に見る

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外資系転職ガイドの記事一覧

一次情報の確認先

このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。

次に見ておくガイド