依頼する前に、手元をそろえる
準備ができていると、相談から実行までが早くなります。依頼してから探すと、その分だけ止まります。
依頼から退職までの流れ
手順そのものは短く、ほとんどの時間は「準備」と「退職後の手続き」に使われます。実際に動く順番はこうなります。
依頼から完了までの順番
- ① 相談する無料相談を受け付けているところが多い。この時点で、自分のケースが対応範囲かを確認します。
- ② 対応できる範囲を確認する会社への連絡だけなのか、条件の交渉までできるのかは、運営主体によって変わります。
- ③ 申し込みと支払い料金体系と、追加費用が出る条件を確認してから進めます。
- ④ 打ち合わせ退職希望日、有給の扱い、貸与品の返却方法、私物の受け取り方を決めます。
- ⑤ 会社への連絡本人ではなく依頼先が連絡します。連絡日時は事前に共有されるのが通常です。
- ⑥ 貸与品の返却と私物の受け取り郵送が一般的。記録が残る方法を使います。
- ⑦ 書類の受け取り離職票、雇用保険被保険者証、源泉徴収票、年金手帳。ここが最も遅れやすい。
⑦で止まることが多くあります。離職票は退職日の後に会社が手続きするため、すぐには届きません。いつごろ届くか、届かない場合はどこに連絡するかを、依頼の時点で確認しておきます。
できることの範囲は運営主体で変わります。運営元による違いで整理しています。
そろえる書類と情報
・雇用契約書または労働条件通知書
・就業規則(退職の申し出に関する規定)
・直近の給与明細(数か月ぶん)
・タイムカードや勤怠の記録(残業代の問題がある場合)
・会社の正式名称、所在地、代表者名、人事担当の連絡先
・自分の社員番号、入社日、所属
就業規則の退職に関する条項は、事前に確認しておく価値があります。ただし、民法上、期間の定めのない雇用契約では、解約の申入れから一定期間の経過により終了するとされています。就業規則の記載が、常にこれに優先するわけではありません。
貸与品の扱い
返却が必要なものを、先に一か所にまとめておいてください。
・社員証、鍵、カードキー
・貸与された端末(パソコン、携帯電話)
・制服、作業着
・会社の書類、名刺
返却方法は郵送が一般的です。送った記録が残る方法を使い、送付前に写真を撮っておくと、後の食い違いを防げます。
準備が整ったら、対応範囲を確認する
そろえた書類をもとに相談すると、必要な範囲がはっきりします。相談は無料です。
- 見積もりは無料です。金額を見てから断って構いません
- 法律事務は弁護士のみが行えます
- 相談は無料
退職後に必要になる手続き
会社から受け取るもの:離職票、雇用保険被保険者証、源泉徴収票、年金手帳(預けている場合)。
自分で行う手続き:健康保険(任意継続か国民健康保険か)、年金(国民年金への切り替え)、失業給付の手続き(ハローワーク)。
離職票は退職後に発行されるため、届くまで時間がかかります。失業給付の手続きは離職票が届いてからになる点を、生活費の計画に入れておいてください。
遠方・在宅勤務の場合
本人が会社に行かずに手続きを終える形は、もともと退職代行の前提です。在宅勤務や遠方でも、進め方は変わりません。ただし、確認しておく点が増えます。
遠方・在宅のときに確認すること
- 貸与品の返却を郵送でよいか(送料の負担はどちらか)
- 私物が職場に残っている場合、どう受け取るか
- 会社への連絡が電話か書面か(時間帯の指定ができるか)
- 書類の送付先が現住所になっているか
- 住所が変わっている場合、会社に伝わっているか
住所が古いままだと、離職票などの書類が届きません。これは在宅・遠方で最も起きやすい行き違いです。退職の連絡と同時に、送付先を明確にしておきます。
記録の残し方
やり取りは、後から確認できる形で残してください。日付、相手、内容。口頭でのやり取りも、その日のうちにメモしておくと、記憶より確かな材料になります。
未払いの給与や残業代の問題がある場合、この記録がそのまま根拠になります。
退職代行 総合ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。